全館冷房の電気代が月々たったの450円!?井戸水冷風扇の節約効果

一般的な冷風扇の原理とメリットデメリット

まずはじめに、ホームセンターなどで売られている一般的な冷風扇の原理についてお話していきます。

冷風扇(れいふうせん)とは、水が蒸発する際に気化熱を奪うことを利用した、主に家庭用の簡易な冷房装置のことをいいます。

出典)スポットクーラー 気化式冷風機 フォグジェッター|太田機工株式会社

まず、吸気用のファンが回転し、背面等から外気を吸い込みます。

水分を含んだ蒸発用のフィルター(スポンジや厚手の不織布等)のすき間を吸気された空気が通る際に水の蒸発が起こり、気化熱が奪われてフィルター部の温度が低下します。

その温度が低下したフィルター部分を風が通ることにより、結果的に放出される風の温度が低下します。

冷風扇のメリットは、消費電力や騒音が小さく、エアコンなどに比べて小型で軽量、かつ安価なものが製作できるという点。

逆に冷風扇のデメリットは、水の気化を伴うため室内の湿度が上昇し体感的にはかえって蒸し暑くなったり、定期的に水を交換、または補給しなければならなかったり、水が汚れたりフィルターにカビが生えるなど不衛生になりやすく、冷却能力が小さいためエアコンのように部屋全体を冷却することは不可能といった点にありました。

ネットで検索すると
必ずと言っていいほど「悪く」書かれています。

その多くは以下のようなものです。

・思ったよりも冷えない
・湿度が上がって気持ち悪い
・部屋がカビ臭くなった

実際使ってみれば分かるのですが、
これは事実です。

結論から言うと
あまり役に立ちません。

引用)冷風扇とは?評判は?効果は?メリットは?|役立つ.com

ただ、我が家ではデメリットの多い冷風扇と井戸水を組み合わせることによって、全館冷房として実用的なレベルにまで改良することができました。

自作した井戸水冷風扇の構造

ここからは自作井戸水冷風扇の構造についてお話していきます。

井戸水冷風扇は、冷風扇の上部に小さな穴の開いた塩ビパイプを取り付け、そこから井戸水がちょろちょろと流れでるようになっています。

冷風扇の上部に井戸水が出てくる小さな穴の開いた塩ビパイプを取り付け

井戸水冷風扇の内部はこんな感じ。

井戸水冷風扇の内部

ケース内に収まっている塩ビパイプの小さな穴から井戸水がぽたぽたと落ち、下にある冷風扇の蒸発フィルターに落ちる仕組みになっています。

なお、この井戸水冷風扇は上部から常に井戸水が供給されるため、タンク内に水をためておく必要がありません。

ですので、冷風扇後方下側にある水タンクの栓は開けっ放しの状態で使っています。

井戸水冷風扇は水タンクの栓を開けっ放し

ちなみに、この井戸水冷風扇は網戸越しの室外に設置し、そこから室内に向けて冷風を吹き付けるように設置します。

井戸水冷風扇は網戸越しの室外に設置

こうすることによって、冷風扇に排水ホースなどを接続しなくて済みますし、冷風扇の運転音も若干小さくすることができます。

ちなみにこの冷風扇、どれぐらいの冷房能力があるか温度計を設置して測定してみると、外気温度(下図の温度計のIN)に対して吹き出し温度(下図の温度計のOUT)はー3~5℃程度の風を連続して吹き出すことができます。

温度センサーの取り付け位置

IMG_20150604_150553

ちなみに、この冷風扇の消費電力は30~50W(風量弱~強)で、井戸ポンプの消費電力は約6W(断続運転の平均、実測値)です。

一日12時間つけっぱなしにしたとしても、電気代は一日当たりたった15円程度にしかなりません。

ただ、ここで多くの人が疑問に思うことがあると思います。

「たったー3~5℃の冷風だけで全館冷房できるとは思えない・・・」と思ってしまいますよね。

実はその通りで、我が家ではこの井戸水冷風扇と以前自作した屋根裏換気システムの併用運転しています。

屋根裏換気システム

出典)DIYで作る屋根裏換気システムで室内と屋根裏の熱気を強制排気する方法|実用的なDIY生活

冷風扇のデメリットは、締め切った室内で使っていると湿気が充満してしまって、たとえ室温が下がったとしても体感温度が上がってしまうということでした。

でも、このような換気システムを使って常に熱気や湿気を2Fの屋根裏に排気し、1Fの窓からは冷風扇で冷やされた新鮮な空気を部屋に取り込んでいます。

井戸水冷扇と屋根裏換気システムで全館冷房

最近流行の「断熱気密」とは真逆の考え方ですが、それでも我が家の場合はこの方が効率よく家全体を冷却できているように感じます。

続いては、この井戸水冷風扇の具体的な作り方やメリットとデメリットについてお話していきます。

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