自作した井戸水冷風扇の構造
ここからは自作井戸水冷風扇の構造についてお話していきます。
井戸水冷風扇は、冷風扇の上部に小さな穴の開いた塩ビパイプを取り付け、そこから井戸水がちょろちょろと流れでるようになっています。
井戸水冷風扇の内部はこんな感じ。
ケース内に収まっている塩ビパイプの小さな穴から井戸水がぽたぽたと落ち、下にある冷風扇の蒸発フィルターに落ちる仕組みになっています。
なお、この井戸水冷風扇は上部から常に井戸水が供給されるため、タンク内に水をためておく必要がありません。
ですので、冷風扇後方下側にある水タンクの栓は開けっ放しの状態で使っています。
ちなみに、この井戸水冷風扇は網戸越しの室外に設置し、そこから室内に向けて冷風を吹き付けるように設置します。
こうすることによって、冷風扇に排水ホースなどを接続しなくて済みますし、冷風扇の運転音も若干小さくすることができます。
ちなみに、この冷風扇の消費電力は30~50W(風量弱~強)で、井戸ポンプの消費電力は約6W(断続運転の平均、実測値)です。
一日12時間つけっぱなしにしたとしても、電気代は一日当たりたった15円程度にしかなりません。
ただ、ここで多くの人が疑問に思うことがあると思います。
「たったー3~5℃の冷風だけで全館冷房できるとは思えない・・・」と思ってしまいますよね。
実はその通りで、我が家ではこの井戸水冷風扇と以前自作した屋根裏換気システムの併用運転しています。
冷風扇のデメリットは、締め切った室内で使っていると湿気が充満してしまって、たとえ室温が下がったとしても体感温度が上がってしまうということでした。
でも、このような換気システムを使って常に熱気や湿気を2Fの屋根裏に排気し、1Fの窓からは冷風扇で冷やされた新鮮な空気を部屋に取り込んでいます。
最近流行の「断熱気密」とは真逆の考え方ですが、それでも我が家の場合はこの方が効率よく家全体を冷却できているように感じます。
続いては、この井戸水冷風扇の具体的な作り方やメリットとデメリットについてお話していきます。