【DIY井戸掘り】ポンプ設置や下水道排水に必要な申請許可まとめ

井戸掘りや井戸ポンプの設置は、やる気と根気があれば、自分の手でやりきることが出来ます。

我が家の場合、自分で自作した井戸掘り道具で井戸を掘り、そこに中古で購入した井戸ポンプを設置することで、自然の恵みである井戸水をたっぷりと使えるようになりました。

ただ、地域や用途によっては井戸ポンプを設置する際に許可が必要な場合がることをご存知でしょうか?

  • 井戸水を汲み上げることに関する許可申請
  • 井戸水を下水道に流すことに関する許可申請
  • 井戸水を引用することに関する許可申請
  • 防災井戸として補助金を受け取るために必要な申請

この記事では、井戸掘りに関する許可や申請等に関するノウハウについて、詳しくお話していきます。

井戸掘りに必要な許可申請とは?

井戸水を使用するにあたって必要な申請は主に4種類あります。

それは、井戸水を汲み上げることに対する申請と、井戸水を下水道に流すことに対する申請、井戸水を飲用することに対する申請、そして、防災井戸として補助金を受け取るために必要な申請です。

井戸水を汲み上げることに対する許可申請

以前、井戸水を工業用目的で大量にくみ上げることによって、大規模な地盤沈下が起こったことがるため、特に都市部地域では井戸水をくみ上げることに対して、ストレーナーの取り付け深さや井戸ポンプの出力、揚水量などに規制がかけている地域があります。

例えば、東京都の場合、家庭用の井戸でも井戸ポンプの出力(定格消費電力の値ではない)が300Wを超えるようなケースでは、井戸ポンプの設置の届出申請と年に一回の揚水量の報告義務が必要になります。

地下水揚水規制のあらまし|東京都環境局 水環境の保全

出典 東京戸環境局 地下水揚水規制のあらまし

井戸水の使用量の具値的な申告方法については、井戸ポンプに水道メーター(井戸水のみが流れる配管の積算使用量を記録するためにつかう)や稼働時間計(井戸ポンプの稼働時間から揚水量を計算するためにつかう)を取り付けて定期的にその数値を申告する方法があります。

また、手動の井戸ポンプの場合は使用人数から年間の揚水量を計算で算出して申告するケースもあったりします。

こういった井戸水を汲み上げることに対する規制は都市部に多く、田舎では少ない傾向があります。

また、工業用途に井戸水を大量に使うような場合は事前に許可申請がある場合がありますので、そういった話が出た場合はその段階で自治体の窓口(県庁、市区村町役場、水道局、下水道管理局など)に問い合わせてみることをおすすめします。

DIY井戸掘りをする場合に知っておきたいこととしては、家庭に井戸ポンプを設置する場合、井戸ポンプの出力(定格消費電力ではない)が300W以下であり、かつ井戸水の吐出側パイプ(井戸ポンプから蛇口までの配管)の直径が2.7cm以内(流路断面積6c㎡以内)であれば、井戸水の汲み上げに対する届出許可の申請や揚水量の報告は不要となる場合がほとんどとなります。

井戸水を下水道に流すことに対する許可申請

水道水と同じように井戸水を風呂、トイレ、洗面などで使って下水道に流す場合は、下水道管理局などに井戸ポンプ設置関する届出申請を行うことと、下水道料金を支払うための排水量の申告を行う必要があります。

都市部など下水道が整備されている地域では、事業用や家庭用を問わず、水道水を下水道に流すことに対して下水道料金が発生しているのですが、基本的には水道水の水道メーター使用量から下水道料金が計算されていて、下水道側にメーターはついていないのが一般的です。

地域や自治体によって異なりますが、井戸水の下水道への排出量の算出は、井戸水を汲み上げる井戸ポンプに水道メーターを取り付けたり、井戸ポンプの稼働時間計を取り付けたり、使用人数を申告して排水量を計算したりします。

例えば、名古屋市の場合、井戸水の下水道への排水量については使用人数から下記のような計算で算出することとなっています。

井戸水等ご使用の手続きなどについて - 名古屋市上下水道局

出典)井戸水等ご使用の手続きなどについて – 名古屋市上下水道局

排水量の申請書はこのような様式になっていて、家族の人数や用途などを記載する欄があります。

鈴鹿市の井戸水を下水道に流す場合の申請書の例

人員や用途に変更がない場合は年に一度の提出で、そういった部分に変更がある場合はその都度申請をし直す必要があります。

ただし、井戸水の利用方法が庭の散水や水遊び、洗車など下水道への排水のみとなる場合は、この下水道に関する申請は不要となります。

また、下水道ではなく浄化槽を利用している地域では、井戸水の排水に関して申請許可はいらないことがほとんどとなります。

井戸水を飲用することに対する許可申請

井戸水を飲用すること(飲水、炊事、洗面など)に対しては、許可申請はいらないことが多いです。

ただし、管轄の保健所から井戸水の飲用利用に関する指導要領が出されていますので、そういった情報を把握しておくことおおすすめします。

特に水質検査に関しては年に1回行うことが基本となっていて、個人住宅(自分の家に井戸を設置して自分たち家族だけがその井戸水を飲むようなケース)の場合でも、1年毎に1回の水質検査を行うことが望ましいとされています。

4 水質検査
水質基準に関する省令(平成15年厚生労働省令第101号)に定められている水質基準(以下「水質基準」という。)のうち、一般細菌、大腸菌、亜硝酸性窒素、硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素、塩化物イオン、有機物等(全有機炭素(TOC)の量、pH値、味、臭気、色度及び濁度並びにトリクロロエチレン及びテトラクロロエチレン等に代表される有機溶剤その他水質基準項目のうち、周辺の水質検査結果等から判断して必要となる項目に関する水質検査を1年以内ごとに1回行ってください。
ただし、個人住宅(設置者が専ら自己の居住の用に供する住宅のみに飲用水を供給するために設置するもの)にあっては、1年以内ごとに1回行うことが望ましいです。

引用)飲用に供する井戸等 東京都福祉保健局

なお、具体的な水質検査の方法については、こちらの記事が参考になると思います。

>>井戸水の水質検査を受けるための具体的な方法と費用相場まとめ

防災井戸として補助金を受け取るために必要な申請

自治会やまちづくり委員会、自主防災組織、事業者などが市区町村などが行う防災井戸としての登録され、災害時に井戸水を地域の人に供給できるようにした場合、設置や修繕メンテナンス費用の一部を補助金として受け取ることができます。

例えば、葛飾区の場合、井戸1基あたりの助成金の金額は、経費の90%(上限額は飲料用600万円、生活用300万円)となっています。

災害時協力井戸設置工事助成金について|葛飾区公式サイト

出典)災害時協力井戸設置工事助成金について|葛飾区公式サイト

防災井戸の助成金の有無や金額、協定の内容については各自治体によって内容が異なりますので、井戸をこういった防災用途での利用も検討している場合は、一度市区町村窓口に問い合わせてみることをおすすめします。

なお、防災井戸の登録情報については、こちらのサイトが参考になると思います。

>>災害時協力井戸リンク集|国土交通省 国土技術制作総合研究所

最後に一言

今回は、【井戸掘り】ポンプ設置や下水道排水に必要な申請許可まとめについてお話しました。

井戸掘りに関する許可申請の話をまとめると、事業用として使う場合は上記の内容を各役場の窓口での問い合わせて必要なものについては届出や許可申請を行っていく必要があります。

家庭用については、井戸ポンプの出力が300W以下、吐出配管の直径が2.7cm以下(断面積が6c㎡以下)であれば井戸ポンプ設置に関しては届出や許可申請が不要の場合が多く、それを炊事や洗濯、トイレ、洗面などで使って下水道に流す場合に下水道管理局への届出が必要になってきます。

特に、井戸水の下水道料金は思っているより高くなる傾向がありますので、水道料金節約のために井戸掘りを検討している場合は事前にこういった部分も事前調査しておくことをおすすめします。

ちなみに、自分で井戸を掘りたいという人向けの井戸掘りマニュアルはこちらにまとめてありますので、是非参考にしてみてください。

>>【完全保存版】素人1人でも出来るDIY打ち抜き井戸掘りマニュアル

それでは!

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