皆さんは、井戸水の中にピロリ菌と呼ばれる胃がんや胃潰瘍などのリスクになるとされている菌がいるかもしれないことをご存知でしょうか?
ピロリ菌(Helicobacter pylori)とは、胃の粘膜に感染し、胃炎や胃十二指腸潰瘍のみならず、胃がんや特発性血小板減少性紫斑病などさまざまな病気を発症させる菌です。
感染経路としては、経口感染(感染している親からの離乳食の口移しなどが原因。)や井戸水によるものがほとんどで、多くは5歳くらいまでの幼少期に感染しています。
そのため衛生環境が整備される以前に幼少期を過ごされた年齢の方、およそ40歳以上の方では、約7割の方が感染しているといわれています。
ピロリ菌の感染は、人から人(経口感染)が有力ですが、井戸水の中にもピロリ菌がいるというデータが多々あります。
出典 Association between prevalence of Helicobacter pyloriinfection and water-related factors
今回は、井戸水の中にピロリ菌があるかどうかということや、それに対する各団体の見解、そして井戸水のピロリ菌を除去する方法についてまとめました。