使わなくなった井戸があるので、その井戸を埋めてしまいたいんだけど・・・
- 井戸を埋めたいんだけれど、どうやって埋めればいいの?
- 井戸を埋めるための費用はいくらぐらい必要なの?
- 井戸を埋めるときには絶対にお祓いをしなければならないの?
などなど、井戸を埋めるということについて分からないことや気になることがたくさんあるのではないでしょうか?
今回は、そんな井戸を埋める際に気になることについて詳しく解説していきます。
井戸を埋めてしまう前に知っておきたいこと
まずはじめに井戸を埋めてしまう前に知っておきたいことについてお話しておきます。
というのも、いざ井戸を埋めようと思っても、知り合いなどから「井戸は埋めちゃいけないんだよ」とか、「井戸を埋めるならお祓いをしなければ・・・」とか、「井戸には神様が住んでいるから空気抜きのパイプを埋めておかないといけないんじゃないの?」なんてことを言われることが多いのではないかと思うからです。
そのようなことが言われるようになったのにはいろんな理由が考えられると思いますが、基本的には以下の2つのことが理由であると考えています。
- 井戸とは貴重な水資源を得られる設備であり、それを安易に埋めてしまってはもったいない
- 素人が井戸を適当なもので埋めてしまうと、地下水脈の川下に当たる地域の井戸水が汚れてしまう
特に、2つめの地下水の水質保全に関しては、下記を参考にしてもらうと分かる通り、現在様々な取り組みがなされている最中でもあります。
昔の人々はこれらの理由から井戸を埋める際はお祓いを依頼しなければならないレベルの話にすることで井戸を埋めるかどうかの決断を慎重に下すことを促し、また、井戸を埋める場合は自然に与える影響を最小限に留めるような正しい井戸の埋め方を知っている経験豊かな人に任せるべきだというような結論に至ったのだと思います。
ただ、現状では井戸を埋めるにあたって絶対にお祓いをしなければならないというルールはありませんし、自宅の井戸を埋めるということに関しては特別な資格が必要であるという事もありません。
このような考え方から、自分で井戸を埋めるのか、業者に埋め戻しをお願いするのか検討していくと良いでしょう。
ちなみに、一般的な業者に依頼した場合の井戸の埋め戻し費用の相場は5万円前後(規模によって異なる)となっています。
出典)井戸の埋め戻しの方法とその費用は? | 解体工事なら安心の神奈川県横浜市の石井商事
具体的な井戸の埋め方
ここからは、具体的な井戸の埋め戻し方についてお話していきます。
井戸を埋めるということは、井戸を掘る前の状態に戻すことができればベストということになります。
実際に井戸を掘ってみた人はわかると思うのですが、井戸を掘る際に出てくる土や砂は深さによって全く変わってきます。
例えば我が家の場合は以下のような感じの地層になっていました。
本来であれば井戸を掘った時に出た土砂を、順番通りに戻していけば完璧に元通りになるのですが、井戸を掘った時の土をとってある人はいないと思います。
ですので、井戸を埋め戻す際の考え方としては、
- 井戸の底部分は砂や砂礫といった砂利や砕石で埋戻して地下水の流れの邪魔をしないようにする
- 上の部分は地表面から雨水などが直接入り込まないような土状のものを使って埋め戻す
という方向性がいいと思います。
空気抜きのパイプをつけるかどうかについては、どちらでもいいと思いますが、塩ビパイプのものを使ってしまうと、結局どこかのタイミングで抜き取る必要がでてきます。
また、塩ビパイプの先が水脈につながってしまっていた場合、地下水に雨水などが直接入り込んでしまったりするリスクが高まりますので、素人が井戸を埋め戻す場合は設置しないほうがベターだと思います。
最後に一言
今回は、井戸の埋め方と業者に依頼する場合の費用の相場についてお話しました。
井戸を埋め戻す際に注意すべきは、地下水汚染などによって周りの人に迷惑がかからないような工夫をすることです。
それさえ守っていれば、一般的な井戸の埋め戻しはそれほど難しいものではありません。
ただ、稀に大きな径の井戸(掘り抜き井戸など)の場合、井戸を埋め戻した後にその場所が数十センチ程陥没してしまう事がありますので、そのような場合はその上から土を補充してやればOKで、2度目以降は殆ど陥没しないようになります。
井戸を埋め戻す際は是非参考にしてみてください。
それでは!