井戸水に対応したエコキュートとそのデメリットまとめ

井戸水の有効利用を考えた時に、一番たくさんの水を使っているのは毎日のお風呂(約200~300L/日)です。

これまでのエコキュートは井戸水に未対応のものが多く、せっかく井戸があるにも関わらず、泣く泣くエコキュートに水道水を接続しているケースが多くありました。

ただ、最近では井戸水に対応したエコキュートも、ダイキンや日立などのメーカーから徐々にラインナップされてきました。

そこで今回は、エコキュートで井戸水が使えなかった理由とその対策など、井戸水に対応したエコキュートに関する情報ついてまとめておきます。

井戸水に含まれているカルシウムなどの硬度成分が配管内に蓄積して詰まる

地下水をエコキュートで使った場合にスケール詰まりが原因で故障

出典)エコキュート(ヒートポンプ部)洗浄キット Ver2.0 発売開始!

地下水や井戸水には一般的にカルシウム等の硬度成分が含まれています。

地下水を原泉としている水道の場合、硬度が定められた数値以下になるような地下原泉から水を汲み上げていますが、家庭にある井戸の場合、井戸の設置場所や深さによっては、高い硬度の井戸水が出ている場合があります。

その井戸水をエコキュートに流し込んで長期間使っていると、配管内にスケール(カルシウム分などの白い塊)詰まりが原因で故障する可能性があるため、メーカーが井戸水を使うエコキュート設置をおすすめできなかったのが現状でした。

ヒートポンプの熱交換器によって水を加熱する際に、カルシウム等のスケール成分が高温の熱交換器内で析出し、固着して流露が閉塞する懸念があるため、 井戸水や高硬度の水道水の仕様への対応が課題となっていた。

引用)井戸水・高硬度水対応エコキュートの開発

エコキュートで井戸水に対応したメーカー

近年では、井戸水専用のエコキュートが発売されたり、ユーザーが自宅にある井戸水を水質検査し、メーカー独自の水質判定基準を満たすことができれば、従来のエコキュートを使用できるようになったりしてきました。

ダイキン工業のエコキュートの井戸水対応について

水質検査に合格した井戸水を使用した場合、水熱交換器のスケール詰まりなどの故障に対しても、3年間保証(メーカー保証)がついているので、井戸水でもエコキュートを使うことが出来るようになりました。

水熱交換器については据付後3年間を保証します。地下水・井戸水が原因でヒートポンプユニット内の水熱交換器の水路が閉塞し、運転が停止した場合無償修理を行います。製品の保証期間は一般地での保証と同様です。(タンク缶体5年、冷媒系統3年、その他の部品は1年)

引用)地下水・井戸水対応|ダイキン工業

日立のエコキュートの井戸水対応について

日立の井戸水対応のエコキュートの場合、エコキューとタンクの水を熱源としてのみ使用し、井戸水は別回路の熱交換器で加熱されるため、スケールつまりによる故障が低減されています。

日立のエコキューとは井戸水が別回路になっている

出典)井戸水や硬度の高い水道水にも対応! | 日立のエコキュート

ただ、ダイキン工業と同様に水質検査をする必要はあります。

■水質を確認してください

水は飲料水の水質基準に適合し、遊離炭酸:60mg/L以下、硬度:200mg/L以下の水をご使用ください。水質(遊離炭酸・硬度)を調べるための「簡易水質チェックキットWQC-KIT(別売)」を用意していますので、水質を確認してください。水質チェックシートは、保証書とあわせて保管してください。

日立の井戸水の水質検査キットの判定基準

引用)井戸水や硬度の高い水道水にも対応! | 日立のエコキュート

Panasonicのエコキュートの井戸水対応について

パナソニックのエコキュートの場合、2011年4月以降に発売されたエコキュートに限って、メーカー独自の水質検査に合格すれば、井戸水を使用してもOKになりました。

パナソニックのエコキュートの井戸水対応

パナソニックのエコキュートの井戸水対応1

出典)エコキュートQ&Aよくあるご質問について|住まいの設備と建材

このように、各社が井戸水に対応したエコキュートを発売し始めましたが、その反面、井戸水エコキュートにはいくつかのデメリットがありますので、そのことを知っておく必要があります。

井戸水をエコキュートで使うことによるデメリット

ただ、井戸水をエコキュートで使うことによって生じるデメリットがあることも事実です。

本体価格が5~10万円ほど高くなる

井戸水対応のエコキュートは、一般的なエコキュートと配管経路が別であったりするため、本体価格が5~10万円ほど高くなるケースがあります。

業者です。井戸水対応のエコキュートは日立とダイキンくらいしか出てないと思います。価格差は定価で15~20万くらいでしたので普通に買えば購入する店によりますが5~10万くらいの差になると思います。ただ全ての井戸水に対応できる訳ではないので水質検査が必要です。

引用)井戸水対応エコキュートと普通のエコキュートの価格差|Yahoo知恵袋

水質検査費用(1~2万円)は自費である

ほとんどの場合、1~2万円かかる地下水水質検査費用は自費になります。

※水質検査費用(15,000 円(税抜き))はお客様のご負担となります。

引用)地下水・井戸水利用 エコキュート納入までの流れ|DAIKIN

ただし、エコキュートで地下水利用が認められない場合のみ、その検査費用をメーカーが負担してくれる場合もあります。

砂こし器の設置が必要

エコキュートの砂こし器取り付けイメージ

引用)地下水・井戸水利用 エコキュート納入までの流れ|DAIKIN

井戸水を使用する場合は、井戸ポンプの吸い込み側に砂こし器を取り付ける必要があります。

井戸水に砂が出てこないからといって砂こし器を取り付けていない場合、メーカーの保障対象外になることがあります。

圧力スイッチ式の井戸ポンプで水圧が弱まったり、流量が小さくなる可能性がある

井戸ポンプは流量・圧力変化に対応するため、インバータータイプの井戸ポンプの取り付けが推奨されています。

昔ながらの圧力スイッチ式の井戸ポンプを継続して利用した場合、エコキュートを導入後、水圧が弱くなったり、流量が小さくなったりする可能性があります。

本機への給水元圧は200kPa以上を確保してください。また、パワフルシャワーをお使いいただくには、本機への給水元圧300kPa以上をおすすめします。

引用)井戸水や硬度の高い水道水にも対応! | 日立のエコキュート

インバーター式の井戸ポンプに交換する場合、本体と工事費で数万円~十数万円の追加出費になりますので、これも大きなデメリットになっています。

最後に一言

今回は、井戸水に対応したエコキュートとそのデメリットまとめについてお話してきました。

ただ、今回の記事を読んでいただけると分かるように、まだまだ「井戸水×エコキュート」という組み合わせは、デメリットが目立ちます。

エコキュートは、夜間の安い深夜電力でお湯を沸かすことが出来るという「節約」を目的とする給湯設備です。

「井戸水×井戸水対応エコキュート」、そして「水道水×普通のエコキュート」の初期費用やランニングコスト(メンテナンス費用など)をしっかりと検討したうえで導入する事をオススメします。

それでは!

タイトルとURLをコピーしました